個人型確定拠出年金のデメリット

税制面でメリットの多い個人型確定拠出年金ですが、デメリットもあります。

1つは、ご存知の通り、運用は自己責任のため、損失を被っても誰も損失の埋め合わせをしてくれません。2つ目は、基本的に60歳まで拠出した掛金を引き出せないということです。

確定給付型の企業年金では運用が思わしくなくても企業が責任を取ってくれましたが、確定拠出年金では運用は個人の力量に左右され、運用に失敗しても責任は自分にあります。

リスクを取って残高を増やす一方、残高を減らすリスクも高まります。一方、リスクを取らないと希望した目標を達成できない恐れがあります。

また、基本的に60歳まで途中で掛金(残高)を引き出すことができません。急な資金が必要になっても、この資金は使えないということです。ただし「基本的に」と書いたのは東日本大震災の時は特例で引き出しが可能になった前例があるからです。

見方を変えれば、途中で引き出せない制約が逆に長期的に運用を続けられる結果をもたらすというプラス面もあります。

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